作成日:2026/04/25
【考具 ―考えるための道具、持っていますか?】
加藤昌治氏著
「アイデア出し」のバイブルとして読み継がれている名著
本書の核心は、「アイデアは才能ではなく、道具(プロセス)を使って導き出すもの」という考え方にある
1. 本書のコンセプト:アイデアの正体
加藤氏は、アイデアを特別なひらめきではなく、以下のように定義している
アイデア = 既存の要素の新しい組み合わせ
つまり、ゼロから何かを生み出すのではなく、自分の中にある「情報のストック」をいかに組み替えるかが重要。そのためには、頭の中だけで考えず、「考具(考えるための道具)」を使いこなすことが近道
2. 主要な「考具」のプロセス
アイデアが生まれるプロセスを大きく3つのフェーズに分け、具体的なツールを紹介している
@ インプット(情報を集める)
質の高いアウトプットには、質の高いインプットが欠かせない
・カラーバス(Color Bath): 「今日は赤いものを見る」と決めて街を歩くと、普段見過ごしていた情報が飛び込んでくる手法。意識のアンテナを張る練習になる
・ちょいメモ: どんなに些細なことでも、その瞬間にメモを取る習慣。
A 発散(アイデアを広げる)
質より量を重視し、思考の枠を外す段階
・マインドマップ: 中心から枝を伸ばすように思考を可視化し、連想を広げる。
・マンダラート: 3×3の9マスの中央にテーマを書き、周囲のマスを埋めていく(大谷翔平選手が使っていたことでも有名)。
・ブレインストーミング: 批判禁止、自由奔放、質より量、結合改善の4原則を守って書き出す。
B 収束・整理(形にする)
出たアイデアを組み合わせ、具体化する段階
・ポストイット(付箋): アイデアを動かし、グループ化する。
・企画書(1枚): 誰に、何を、なぜ、どのように伝えるかを整理する。
3. 本書が教える「考える姿勢」
ツールの使い方だけでなく、以下のマインドセットが強調されている
・「質」より「量」: たくさん出すからこそ、良いものが混じる。
・書き出すこと: 頭の外に出すことで、脳のメモリを解放し、客観的に眺められるようになる。
・まずはやってみる: どの「考具」が自分に合うかは試してみないとわからない。
まとめ:どんな人におすすめ?
・「自分にはクリエイティブな才能がない」と悩んでいる人
・企画やアイデア出しに行き詰まっているビジネスパーソン
・思考を整理して具体的なアクションに繋げたい人
「考えることは技術である」
まずは「カラーバス」や「マンダラート」など、どれか一つをゲーム感覚で試してみることから始めるのが加藤氏流の活用術