岩尾俊兵氏著
慶應義塾大学商学部准教授一単元毎で構成されているので、
どこから読んでも、読みやすい
切り口が、15+はじめに+おわりに、の全17タイトル
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「より良く生きるための全人類の知恵」として再定義した画期的な一冊
1.経営とは「価値創造」である
多くの人は「経営=会社を動かすこと」と考えがち
著者はこれを真っ向から否定
本書における経営の定義は以下の通り
経営とは、限られた資源(時間・努力・お金)を組み合わせて、
自分や誰かの幸福(価値)を最大化すること。
つまり、子育て、勉強、友人関係、果てはダイエットまで、
人生のあらゆる営みは「経営」であると説いている
2. 3つの重要なポイント
@ 「他者」という資源の活用
一人でできることには限界がある
経営の本質は、自分以外の力(他者の才能や時間)を借りて、
一人では達成できない大きな価値を生むことにある
これは単なる利用ではなく、「互いに価値を高め合う関係性」を築くことを指す。
A 無意識の経営に自覚的になる
私たちは無意識に「今日は何を優先するか」「どうすれば効率的か」を考えて生きている
この無意識の選択を「経営学」の視点で言語化することで、
人生のコントロール感を取り戻せると主張している
B 「不合理」の中にある合理性
人間は感情の生き物であり、常に論理的な最適解を選べるわけではない
一見無駄に見える寄り道や遊びが、
長期的な人生経営においていかに重要な「投資」や「リスクヘッジ」になり得るかを解説している
3. なぜ「世界は経営でできている」のか?
私たちの日常は、以下のような小さな経営の積み重ねで構成されている
家庭の経営: 家族の幸福を最大化するために、家事や育児のタスクをどう配分するか。
自己の経営: 自分のモチベーションをどう管理し、将来のために今の時間をどう投資するか。
人間関係の経営: 信頼という資本をどう蓄積し、豊かなネットワークを築くか。
これらすべてに経営学のフレームワーク(PDCA、リソース配分、インセンティブ設計など)が応用できるため、
「世界は経営でできている」という結論に至る
まとめ:読後に変わる視点
目の前の面倒な仕事や家事が「単なる作業」ではなく、
「自分の人生という事業をより良くするための経営判断」に見えてくる
「自分は経営者ではないから関係ない」と思っている人にこそ、
「あなた自身の人生のCEOはあなたしかいない」という力強いメッセージを届けてくれる



















