◆多読習慣◆
◆多読習慣◆
作成日:2024/05/04
【考える力 (思考力・構成力・表現力をきたえる はじめてのロジカルシンキング)】



大庭コテイさち子氏著。
教育研究家。1989年に渡米、コロンビア大学教育者大学院にて芸術学修士・教育学修士を取得。全米音楽教育者連盟・全米科学教育者連盟会員。
 
全50ページ程度の小学校高学年向けの(絵)本、とはいえ、大人でも業務上で日常利用できる、秀逸な本だと思います。ぜひ、他の絵本(書く力、発表する力、話し合う力、全4冊)も読破したい。
 
目標は、全て暗記するくらいまで、インプットアウトプットを行うこと。
 
■考える図(5つ)
1 何を思いつく?アイデアや考えを出す〈発想の図〉…いつでも最初に、アイデアや考え出しで使う。
2 どんな順番で?物事を並べて整理する〈順番の図〉
3 どうしてそうなるの?どうしてそうなるのか、その後どうなるのかを考える〈原因と結果の図〉
4 違いは何?二つの物事を比べる〈比較の図〉
5 どうやってまとめる?考えたことをわかりやすくまとめる〈まとめの三角〉
 
■計画をたてる 
1 何を思いつく?アイデアや考えを出す〈発想の図〉
@まず、考えることを真ん中に書く。
A次に、その周りに思い付いたことを書く出す。
B書き出し
C書き出し後、グルーピング。

2 どんな順番で?物事を並べて整理する〈順番の図〉
@発想の図でグルーピングした内容を、グループごとに並べてみて、計画の順番を立てていく。
※急がないが、もらすことができないグループを、どこで実行するのか。

3 どうしてそうなるの?どうしてそうなるのか、その後どうなるのかを考える〈原因と結果の図〉
@まず、考えることを真ん中に書く。
Aその左側に、原因、右側に、結果や効果(の予想)を書き出していく。
Bそれぞれ「だから」(because,so)で結びつける。左側(原因)⇒「〜だから」⇒真ん中(考えること)⇒「〜だから」⇒右側(結果)

4 違いは何?二つの物事を比べる〈比較の図〉
@二つの円を重ねて、それぞれの円の真ん中に、比較項目を書く。(事例:「宿題は最後、宿題は最初」)
A比べることを、二つの円を重ねた、それぞれの真ん中に書く。((共通)事例:「時間を取られたくない」)
B良いこと(赤色)、良くないこと(青色)、を、色分けして書き出していく。

5 どうやってまとめる?考えたことをわかりやすくまとめる〈まとめの三角〉
1〜4で考えたことを、まとめて、伝える。
「言いたいこと」⇒「理由(マジックナンバー3、で)」⇒「もう一度言いたいこと」

■アイデア出し、考えをまとめる、一つのことを詳細にまとめる…〈発想の図〉+〈まとめの三角〉
@〈発想の図〉で書き出した内容を、グルーピングする。
Aグルーピングした内容を、重要度順(伝えたい順や、項目ごとに)に上から「3つ」選択する。(〈まとめの三角〉の「理由」で選んだ「3つ」の選択肢。)

■複数の重要事項を選択決定する…〈発想の図〉+〈比較の図〉
@〈発想の図〉を、重要事項ごとに、2つ以上、複数作成する。その際、書き出した内容の場所をメリットデメリットで、左右に分ける。
Aメリットの多い事項を二つ選択して、〈比較の図〉に落とし込む。
B比較検討の際、十分に事前調査すること。特に、引用参考文献の記載が重要。
C欄外に、仮説も入れてみる。
D図を離れて、表に落とし込んでみる。(物事を比べて、見直す。)

■失敗の原因の振り返り…〈発想の図〉+〈原因と結果の図〉
@〈発想の図〉を作成、グルーピング。
A〈原因と結果の図〉に落とし込む。考えることは、グルーピング「名」。
BAは、重要事項ごとに、2つ以上、複数作成する。
C左側(原因)⇒「〜だから」⇒真ん中(考えること)⇒「〜だから」⇒右側(結果)の、「左側(原因)」で、複数発生しているものが、KPIになるはず。

■計画立案(計画、手順、整理)…〈発想の図〉+〈順番の図〉(というよりも、ガントチャート)
@〈発想の図〉を作成、グルーピング。
A表(ガントチャート)作成。

■何から考えたらいいかわからないときは?
@いつでも最初は、〈発想の図〉が出発点。
A次に、まずは、順番に当てはめ作業。
〈比較の図〉…メリットデメリット
〈原因と結果の図〉…左側(原因)⇒「〜だから」⇒真ん中(考えること)⇒「〜だから」⇒右側(結果)
〈順番の図〉…計画立案

■気持ちを意見にする…〈発想の図〉+〈まとめの三角〉
@〈発想の図〉で、理由を見つける。
※論理的理由(自分とは違う考えの人でも、納得させることができる事実に基づく理由)の必要性。物事の感じ方は人によって異なる。自分と考えが違う人に話しても説得できない。だから、気持ちを意見にする。
A真ん中に、気持ち、言いたいこと。
B周りに、その理由。「どうして?」、「何故?」で、展開。
C〈まとめの三角〉で、まとめる。

■論理的理由…思い付きをそのまま話すのではなく、相応しい理由かどうかを確認する。
@〈発想の図〉で、理由を見つける。
A色々な人を説得するために、論理的理由が必要。思いついた理由から、意見を支える、良い理由を選択する。
※「どうして?」、「何故?」で、展開。
Bその際、人の意見を自分の意見の理由にすると、説得力が増す。(実名を引用する)
C個人的、感情的な理由ではないことを確認する。
Dそれぞれの関係性も確認する。(独りよがりになっていないか)

■意見の理由は、「3」つにまとめる。…〈発想の図〉+マジックナンバー3
・多いと、わかりにくくなる。少ないと、根拠がないように思われる。
・理由は、グルーピングして、大事な順に3つ選択。
・常に、反対意見に対して、備えておく。
・意見に気持ちを入れない。納得性がないため。
・本、新聞、ニュース等、事実引用。数字、グラフは納得感を高める。要引用元の提示。
・人の意見と自分の意見を区別できるようにしておく。

【第4章 発展型】
■どこから手をつければいいかわからないとき…〈考える木〉
・〈原因と結果の図〉の発展型。結果(困っていること)←原因⇒解決法。
@葉っぱ(結果、困っていること)を作成。(付箋ワーク)
※目に見える事実をとにかく書き出し、細かく現状認識。
A「原因」→「結果」の関係を拾い出し、因果関係の矢印で繋ぐ。
B「結果」、「原因」、「主たる原因」を選別。「主たる原因」(葉っぱ)を選択。
C多くの結果を引き起こす「主たる原因」から、優先して解決すべき問題を考える。

■ブレインストーミング

■「三段論法」、「演繹法」、「帰納法」

■人間の思考を分類した研究「16の心の習慣」アーサー・コスタ博士をもとに、「8つのシンキングマップ、6つのビジュアルツール」デイビット・ハイアリー博士が開発され、その内の良く使われる4つの図を紹介している、とのこと。

■日本人は、最重要事項を最後に話す傾向がある。そのため、〈まとめの三角〉は、重要。

■「考えの視覚化」思いついたものをどんどん書き出し、丸で囲んだり、線で繋げたり、メモに書いて移動させることは、重要。

■本書での意見とは、ティーシス(thesis)「主張の中心」。訴えたいことを簡潔にまとめる。

■本書での理由とは、裏付け。アーギュメント(argument)「論拠」。意見には必ず、理由を用意すること。
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