◆多読習慣◆
◆多読習慣◆
作成日:2024/01/20
【ストーリーとしての競争戦略―優れた戦略の条件】



著者は、一橋大学大学院国際企業戦略研究家(ICS)教授の楠木健氏。
久しぶりに、一気に熟読できた、良本でした。

通常、読書をする際には、「大人のための読書の全技術」齋藤 孝さんの本を参考に、
読む順番の優先順位をつけて読み始めるのだが、
 
楠木健氏は、まえがきで
「最初から最後まで順番を変えずに読んでほしい」との指示があったので、
久しぶりに頭から読み始めた。
 
■表題の通り、(戦略)ストーリーが大事であることを再認識した。
経営者自らが面白がって周りに伝えないと、社員へ戦略を共有することができない。

例え時間や労力がかかるとしても、それ以外に方法がない、
日々人事制度策定導入をお勧めするにあたって、
やはりその視点が王道で外れなく、
間違いのない方法なのだということを再認識することができた。
 
■各企業の戦略、ビジネスモデル事例が多く紹介されていることも、読みやすい。

・スターバックス「サードプレイス(第三の場所)」戦略
ドトールコーヒーとの戦略性の対比もわかりやすく、思わず二軸マップを記載してみた。
 
・マブチモーターの「モーターの標準化」
・アマゾンのEコマース強化ではなく、ベタベタの「自前流通センター導入」
・アスクルの「久美子さん戦略」
・ガリバーインターナショナルの「買取専門」「後出しじゃんけん」
・デル「ダイレクトモデル」「自社工場組立」(やらないことを徹底して行わない)
・サウスウエスト航空「小規模空港間直行特化」

他に、しまむら、ZARA、リクルート・ホットペッパー、ブックオフセブンイレブン
 
■戦略ストーリーの5C(クリティカルコア 起承転結の「転」)
 
■WTP ウィリングネス トウ ペイ
顧客が何らかの価値を認めてくれる
 
■「SP」(ストラテジーポジショニング)、「OC」組織能力(オーガニゼーショナルキャパビリティ)
例えるなら、表千家裏千家との関係。

ネーミングも大事である。理解しやすく、腑に落ちやすい。
 
■戦略を模倣する企業の、「地方都市のコギャル化」
 
■キラーパス(構成要素)
「一見して非合理、やるべきことではない」

4象限のマトリックス
p323
図5.2 部分合理性と全体合理性賢者の盲点(キラーパス)
p348
図5.3 事前合理性事後合理性(先見の明)

クリティカルコア(一見して非合理)と、
ゴール(長期利益)、
シュート(競争優位)、
キラーパス(構成要素)

の関係が非常に面白かった。
 
根底として、
「ポーター戦略論」
「ブルーオーシャン戦略」

の理解が必須であるので、
後日また、時間を作って読み返すべき。
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