◆多読習慣◆
◆多読習慣◆
作成日:2024/01/06
【セムラーイズム】



著者はリカルド・セムラー氏というセムコ社を経営されている実業家の方。
(年間50冊の読書を読むとか。1週間に1冊ペースか。)

誰もが朝起きると早く職場に行きたくなるような会社をつくることが目標であるとして、締めくくられた良書。
著者がいかにして、イノベーションを果たしたか。
 
当時21歳で父親から引き継いだ際は、倒産危機にあった小規模企業を、
大胆な組織改革、革新的経営理念導入による、
・従業員意識改革
・従業員参加型経営
によって再建に成功。
 
従業員全員に決算書を公開、さらにバランスシート、キャッシュフローチャートの読み方を習得させているとのこと。
 
文中、ビジネス寓話「三人の石工」も引用されている。
第三の石職人をいかにして育成していくのか。
 
・変化対応力のない社員への対応
・情報を開示せず、抱え込む社員への対応
・多能工育成制度化
・あら探し、批判にだけ熱心で、非協力的社員への対応

また1980年代、ブラジルに発生した、経済不況ハイパーインフレに対応。
(M&Aによる多国籍企業化がキモのようだった。)
 
資料編
「時間病の直し方」(会社改革の起点となった)
「上司の人事権を部下に握らせる、上司に対する人物考課」(考課結果によっては、上司は降格あり)
「サバイバルマニュアル」(社内ルールブック小冊子)
も、必読。
 
「セムコ式見出しメモ」
不要な書類、削減会議削減。
最重要情報は、ページの頭に。
二ページ目は無く、一ページに制限。
 
ピラミッド型組織⇒同心円組織に。

「サラリー自主決定制度」
従業員に希望年収を進言させて年収を合意形成。
その際、エビデンス資料として、同職種の相場を調査させる。

「社内独立制度・独立自営業」
同業他社に販売することも構わないとした制度。

「現場作業員を含む全社員フレックスタイム制導入」
(と言っても、時差出勤の類だと考えるが、)

「親族を企業経営に参加させない(定款に手続き済み)」

この辺りは、非常に参考になった。
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